水カビ病を発症した個体を見つけた際、多頭飼育環境では即座の隔離が求められます。水カビ菌そのものは常在菌ですが、病変部から大量に放出された胞子は水中に充満します。同居しているクサガメやミドリガメが小さな傷を負っていたり体力を落としていたりすれば、容易に二次感染を引き起こします。
一方で、「飼い主である人間にうつるのか」という点については、水カビ菌(ミズカビ属)が健康な人間の皮膚に直接定着して水虫のような真菌症を引き起こすリスクは極めて低いです。しかし、水カビ病を発症している水槽水は、サルモネラ菌をはじめとする雑菌の増殖場になっている可能性が高いため、治療処置や水換えの後は必ず石鹸で入念に手洗いを行ってください。