愛犬が石を飲み込んでしまった現場に居合わせた場合、パニックに陥らず正確な情報を収集・整理することが救命の鍵を握ります。犬が石を飲み込んだ時の対処法において、初動の鉄則を守らなければなりません。
まず、以下の3点をメモまたはスマートフォンで速やかに記録します。
- 飲み込んだ時刻:正確な経過時間は、催吐処置が可能かどうかの決定打となります。
- 石のサイズと形状:可能な限り同等の石を拾い、受診時に獣医師へ提示できるように持参します。
- 犬の現在の全身状態:呼吸状態、咳き込みの有無、粘膜(歯茎)の色調、腹部の緊張度。
動物病院へ向かうべき判断基準となる犬の誤飲動物病院受診目安としては、以下のような症状が1つでも見られた場合、夜間であっても救急動物病院への即時搬送が必要です。
- 何度も激しく吐こうとするが、胃液や泡しか出ない(頻回の空嘔吐)
- ぐったりとして動かない、呼びかけに対する反応が鈍い(重度の嗜眠)
- 腹部を触られるのを極端に嫌がり、背中を丸めて震えている(激しい腹痛)
- 水や食事を一切受け付けず、摂取直後に噴出するように嘔吐する
- 便が全く出ない、または黒色タール状の便(メレナ)・血便が排泄された
なお、症状がなく獣医師の指導のもとで自然排出を待つ経過観察となった場合は、犬が石を食べた後の便の確認方法を徹底します。排泄された便はビニール袋越しに指で崩すか、バケツの水でほぐして割り箸等で探索し、飲み込んだ石が確実に体外へ出たかを肉眼で照合します。通常、胃から大腸を通過して排泄されるまでには24時間から72時間程度を要します。