昭和から平成にかけて定着した「女子アナ」という呼称。そこには、知性と華やかさを兼ね備えた「局の顔」としての偶像視が強く反映されていた。しかし、キー局内部では長年にわたり、アナウンサーを専門職の報道タレントとして扱うべきか、それとも番組を彩るアイドル的アイコンとして打ち出すべきかという葛藤が続いてきた。
特に女子アナに対する視線は、時代とともに大きく変容した。かつてのような露出度の高い衣装や過剰なサービスショットを求める演出は姿を消しつつある。だが、ひとたび画面上で意図せぬ放送事故が生じると、それはすぐさまネット掲示板やSNSでスロー再生され、過剰な解釈が加えられる。報道の第一線で戦うアナウンサーたちが直面しているのは、プロフェッショナリズムと性的な視線との絶え間ない摩擦なのだ。