メンヘラキャラが辿る結末は、物語のトーンを決定づける重要な要素です。その多くは、自己破壊的な行動が引き金を引く壮絶な結末か、あるいは他者との対話による劇的な精神的救済の二極に分かれます。
破滅エンドの典型例では、積み重なった孤独と嫉妬が臨界点を突破し、愛する対象を道連れにする心中や、自ら破滅を選ぶ凄惨なクライマックスが描かれます。かつてのサスペンス作品などでは、主人公に拒絶されたショックから精神の均衡を失い、取り返しのつかない悲劇的な死亡事故へ至る描写が視聴者にトラウマを刻みました。
一方で、近年の作品では「死」による幕引きだけでなく、自分の弱さを受け入れ、依存先を分散させて自立する再生ルートも増えています。破滅の美学で終わらせるか、痛みを抱えたまま生きていく道を示すか。その結末の落差こそが、作品のメッセージ性を際立たせる鍵となっています。