タチバナ家を構成する子どもたちの日常描写も、本作が長く愛される大きな要因です。高校生のみかんが所属する「テディベア研究会(ベア研)」での他愛ないおしゃべりや、親友のしみちゃんに繰り出す妄想トークは、誰もが通ってきた青春のリアルそのものです。
一方、中学生の弟・ユズヒコ(ユズ)は、家族の中で最も常識的で繊細な性格の持ち主。母の突飛な行動に密かに頭を抱えたり、好物のマヨネーズをこっそり料理にかけたりするシュールな仕草は、多くの視聴者の共感を誘います。クラスメイトの藤野とのくだらない男子トークや、密かにユズヒコに思いを寄せる川島・山下の暴走エピソードも名作揃いです。
さらに、普段は無口で新聞ばかり読んでいるものの、酔っ払うと奇行を連発する父の存在感が、タチバナ家の絶妙な家族バランスを完成させています。それぞれのキャラクターの何気ない表情が切り取られた画像を見るだけで、クスッと笑える温かさが込み上げてきます。