韓国史上最悪の地獄「兄弟福祉院」国家犯罪の闇と生存者の告発を詳しくリサーチ! 読者が気になる 情報と解説を分かりやすく展開します。

この悲劇の発端は、1975年に発令された内務部訓令第410号にある。当時の政権は、都市の美観を損ねる「浮浪者」の取り締まりを警察や地方自治体に厳命した。しかし、その実態は治安維持とはかけ離れた人間狩りだった。

舞台となった釜山広域市をはじめ、全国の主要都市で警察官や公務員、さらには民間業者が結託した。標的となったのは、路上生活者だけではない。夜遅くに歩いていた会社員、家族とはぐれた幼い兄弟、靴磨きの少年までもが令状もなく強制連行された。収容者数がそのまま施設への国庫補助金に直結していたため、人間が「1頭いくら」の家畜同然に頭数として数えられ、施設へと売り渡されたのだ。