1931年(昭和6年)に大阪府で生まれた八千草薫さんは、1947年に宝塚歌劇団(34期生)へ入団しました。可憐で気品ある美貌と卓越した表現力でたちまち頭角を現し、当時の宝塚において「お嫁さんにしたい女性ナンバーワン」と呼ばれるほどの熱狂的な人気を博します。
若い頃の美しさは国内にとどまらず、1954年の日伊合作映画『蝶々夫人』の主役に抜擢されたことで世界的な脚光を浴びることになります。現地のイタリアメディアからも「東洋の真珠」と絶賛され、若くして国際的な名声を獲得しました。さらに同年の映画『宮本武蔵』(三船敏郎主演、稲垣浩監督)ではヒロイン・お通役を好演し、アカデミー賞名誉賞(外国語映画賞)を受賞するなど、映画界のトップスターとしての地位を確固たるものにしました。