半襦袢を美しく着こなすための要は、首元の衿まわりをビシッと決めることです。手順とポイントを押さえれば、長襦袢よりもはるかに短時間で綺麗な衿元が作れます。
まず欠かせないのが衿芯(えりしん)の入れ方です。半襦袢の衿の内側にある差し込み口から、プラスチック製などの衿芯を滑り込ませます。このとき、芯の端が衿のカーブに沿うように通すことで、首元に美しい立体感が生まれます。衿芯を入れ忘れると、衣紋(首の後ろ)が潰れてだらしない印象になってしまうため注意が必要です。
次に、半襦袢の着方と襟の合わせ方の手順です。
半襦袢を羽織ったら、まず背中心を合わせて後ろの衣紋をこぶし一つ分ほど抜きます。次に、アンダーバストの位置で衿を合わせますが、喉ぼとけの窪みあたりで左右の衿が交差するように深めに合わせるのが崩れない秘訣です。多くの半襦袢には紐やマジックテープ、衣紋抜きが付いているため、これらを活用してしっかりと固定します。
また、袖のタイプによっても仕上がりの印象が変わります。
- 筒袖(つつそで):袖口に向かって細くなっているシャツ型の袖。着物の裄丈(ゆきたけ)を選ばずに着られる利便性があり、普段着に最適。レース付きならチラリと見えてもお洒落です。
- 替え袖(うそつき袖):着物の袖と同じ形状の袖を、マジックテープやスナップボタンで身頃に着脱できるタイプ。着物に合わせて裄丈や柄を自由に変更できるため、小紋などをより本格的に見せたい場合に向いています。