日本のマンガ産業は、今や世界中で莫大な利益を生み出す巨大コンテンツだ。しかし、北米や欧州の配信プラットフォームでは、性暴力や児童虐待を想起させる描写に対する規制が極めて厳しい。国内では「全年齢対象」または「一般向け」として流通している作品であっても、海外市場に移植される段階で配信拒否や大幅な修正を余儀なくされるケースが相次いでいる。
このギャップは、単なる文化の違いでは片付けられない実害をもたらしつつある。国内の主要出版社は、グローバル展開を視野に入れた作品づくりを最初から意識せざるを得ず、結果として表現の自主規制が加速しているのが現状だ。