今注目を集めている チャリティーシャツ募金の真実|売上の寄付割合と原価のからくりについて、多角的な視点を分かりやすく掲載しています。

チャリティーシャツにおける「売上のからくり」を理解するためには、商品が消費者の手に届くまでに発生する経費の内訳を可視化する必要があります。チャリティーTシャツは魔法のアイテムではなく、綿花を紡ぎ、縫製し、インクを刷り、トラックで全国へ運ばれる工業製品だからです。

一般的なアパレル業界の原価構造と、チャリティーTシャツの典型的なコスト内訳を比較したデータが以下の通りです。

内訳項目チャリティーシャツ(想定内訳)一般のアパレルTシャツ相場編集部の解説・評価製造原価(ボディ・製版・印刷)販売価格の約25〜35%
(約550円〜770円)約20〜30%生地の品質管理や多色プリント、サイズ展開(6サイズ等)の維持に必須のコスト。物流・流通・決済手数料販売価格の約20〜30%
(約440円〜660円)約30〜40%全国のイオン店舗への配送、倉庫保管費、通販の梱包発送費、カード決済手数料など。版権料・デザイン料・広報費販売価格の約10〜15%
(※無償協力の場合あり)約10〜20%有名作家が無償提供する場合でも、資材の版権管理や告知用POP、WEB制作等の実費が発生。実際の寄付拠出額(収益金)販売価格の約15〜25%
(約300円〜550円)0%(企業の営業利益へ)通常のアパレルでいう「営業利益」に該当する部分が全額支援団体へ寄付される。

表から明らかなように、2,200円のTシャツを1枚作るには、生地代・縫製代・プリント代・運賃・店舗手数料といった「削りようのない固定経費」が最低でも7割から8割かかります。ボランティアや無償デザインを活用して経費を圧縮しても、赤字を出さずに支援金を生み出すためには、寄付割合が2割前後になるのはビジネスの構造上やむを得ない計算なのです。