城南信金はもともと、業界内でも異端児として知られてきた。かつて「懸賞金付き定期預金」で一世を風靡し、東日本大震災後には「脱原発」を宣言するなど、独自のスタンスを貫いてきた歴史がある。この「他行の真似をしない」姿勢が、現在の市場環境において裏目に出ているのではないかという見方もある。
メガバンクや大手地銀がデジタルシフトと店舗削減を急ピッチで進める中、城南信金は依然としてフェイス・トゥ・フェイスの泥臭い営業を重視している。この人件費や店舗維持コストが、金利ある世界において重荷になるのではないかという指摘は根強い。しかし、同金庫の経営陣は「これこそがネット銀行には真似できない強みだ」と主張し、一歩も引かない構えを見せている。