大阪の政界を語る上で決して避けて通れないのが、かつて住民投票で波紋を広げた大阪都構想の影だ。府と市の二重行政を解消するという根本理念は、現在の吉村洋文大阪府知事との強力なタッグにおいても色あせていない。
巨大な制度改変そのものを目指す手法から、実質的な広域行政の一元化と役割分担の最適化へと戦略を切り替えた両者。医療体制の統合、広域交通網の整備、防災拠点の連携など、現場レベルでの実利的な再編はすでに目覚ましい成果を上げている。府市一体の意思決定体制が定着した一方で、次代の政策主導権をめぐる密かな駆け引きも繰り広げられている。