正午を過ぎると、大船タイ料理のランチを求めて近隣のオフィスワーカーや買い物客が次々と目当ての店へ吸い込まれていく。各店が工夫を凝らしたランチセットは、メイン料理に生春巻きやスープ、デザートが付くなどコストパフォーマンスの高さが際立つ。
スープ料理の代表格である本格トムヤムクンは、レモングラスの鮮烈な酸味、カー(タイ生姜)の爽やかな辛み、そしてバイマックルー(コブミカンの葉)の奥深い柑橘系の香りが織りなす重層的なスープが特徴だ。有頭エビから溶け出した濃厚な出汁とココナッツミルクのまろやかさが合わさり、ただ辛いだけではない立体的なコクを堪能できる。フォーや米粉麺(センレック)を入れたトムヤムヌードルも、ランチの定番として根強い支持を集めている。
また、刺激的な辛さを求める層から圧倒的な支持を集めるのが激辛グリーンカレー(ゲーン・キョワーン)だ。青唐辛子の鮮烈な辛味をココナッツミルクの甘味で包み込みつつ、タイの丸ナス(マクアプロ)やタケノコの食感がアクセントを加える。多くの店舗で辛さの調整(甘口・普通・現地基準の辛口・激辛)に対応しており、初心者から激辛マニアまで自分好みの辛さで注文できる柔軟さも嬉しいポイントだ。