プロアスリート出身の馬主は少なくありませんが、なぜ佐々木氏だけがこれほど突出した結果を残せるのでしょうか。その背景には、緻密な戦略と勝負師ならではの直感、そして人脈の結実が存在します。
① 名牝ハルーワスウィート血統への惚れ込みと先見の明
佐々木氏の快進撃を決定づけたのは、生まれつき尾のないハンデを背負いながらノーザンファームで大切に育まれたハルーワスウィートの血統価値をいち早く見抜いた点にあります。母系にMachiavellianを持つ同馬とサンデーサイレンス系種牡馬との相性に確信を持ち、産駒を続けて落札・所有した眼力が見事に結実しました。
② 友道康夫調教師との「強固な二人三脚体制」
栗東の名門・友道康夫調教師との蜜月関係は競馬界でも広く知られています。佐々木氏は口を出さず調教やローテーションの全権を友道厩舎に委ね、友道調教師はその信頼に応えて馬の成長曲線に合わせたベストな仕上げを施す。この強固なリスペクト関係が、大舞台での勝負強さを生み出しています。
③ セレクトセールでのブレない相馬眼と少数精鋭主義
日本最大の競走馬市場であるセレクトセールにおいて、佐々木氏は吉田勝己氏らノーザンファーム首脳陣や調教師の意見に耳を傾けつつ、自らの直感を研ぎ澄まして馬を選定しています。見栄や頭数合わせで購入するのではなく、「本当に走る」と信じた精鋭だけに資金を集中させるスタンスが、高い勝ち上がり率と重賞制覇率に直結しています。