氷見漁港の寒ぶり競りと極上朝市!地元民が唸る旬グルメ完全ガイドにまつわる最新トピックを詳しく紐解きます。

氷見の魚がなぜこれほどまでに格別なのか。その秘密は、富山湾特有の海底地形と、約400年もの歴史を誇る「越中式定置網」にある。海岸からわずか数キロの地点に急峻な海底谷が迫るこの海域では、沖合を回遊する魚が自然と網へと迷い込む。

追い込んで獲るのではなく、「魚が来るのを待つ」漁法。魚群の約8割をあえて逃がし、残りの2割ほどをストレスなく生きたまま水揚げする持続可能な水産業の形がここにある。網を起こしてから港に到着するまでの時間はわずか20〜30分。魚に無駄な暴れをさせず、最高の鮮度を保ったまま氷水へと運ばれるため、身質が劣化しない。先人たちが編み出した知恵は、現代のエコシステム思想そのものだ。