ドラマの成否を握る最大の鍵は、言うまでもなく物語の設計図を描く脚本家にある。今期は、数々の名作を手掛けてきた熟練の筆致と、新進気鋭の作家による斬新な切り口が見事なコントラストを描いている。登場人物の台詞に滲む人生の機微や、先が読めない巧みな構成力は、テレビドラマが持つ本来の面白さを再認識させてくれる。
そして、日本のテレビ界における一大叙事詩であるNHK大河ドラマも、新シーズンの幕を開けた。圧倒的な時代考証と豪華絢爛な美術セット、名優たちの魂のぶつかり合いは、日曜夜の視聴習慣を決定づける重厚さを放っている。大河が築く圧倒的な物語体験が、民放各局の制作陣にとっても大きな刺激となっていることは疑いようがない。