逗葉高校が逗子高校との統合に至った背景には、神奈川県教育委員会が策定した「県立高校改革実施計画」の明確な方針が存在します。神奈川県内の中学校卒業者数は1980年代後半のピーク時と比較して大幅に減少しており、県全域での教育水準の維持と学校規模の適正化が喫緊の課題となっていました。
県教委が掲げた指針では、1学年あたり6〜8学級を標準的な学校規模と定め、小規模化が進むエリアの高校を再編・統合することで、教員定数の確保や多様な選択科目の開設を実現する狙いがありました。逗子市・葉山町エリアにおいても、近接する逗葉高校と逗子高校(旧逗子市池子)をひとつの拠点に集約し、よりスケールメリットを活かした教育環境を構築することが決定されたのです。
閉校・再編のプロセスにおいて、地元住民や同窓会からは歴史ある校名の消滅を惜しむ声も上がりましたが、2023年4月、両校の伝統を融合した新校「神奈川県立逗子葉山高等学校」が開校し、逗葉高校としての45年間にわたる単独校としての歴史に幕が下ろされました。