今注目を集めている 独立から現在地へ!女優のんが切り拓く表現の地平と次なる挑戦について、詳しいまとめを整理して公開しています。

独立後の彼女の評価を決定づけたのは、声優として主演を務めた劇場アニメーション『この世界の片隅に』だった。片渕須直監督が徹底した時代考証とともに作り上げた世界で、戦時下の広島・呉を生きる主人公・すずの声を吹き込んだ彼女の演技は、国内外の映画賞を総なめにする。声のトーンひとつで市井の人々の喜びと悲痛を立ち上がらせる力量に、批評家たちも惜しみない賛辞を送った。

実写映画における躍進も目覚ましい。『私をくいとめて』で魅せた現代女性のリアルな葛藤とユーモア、そして沖田修一監督の『さかなのこ』で見せた、性別の枠すら超越した純粋無垢な存在感。日本映画界において、彼女のような「規格外のピュアさ」をスクリーンに定着させられる役者は極めて稀有だ。どんな奇抜な設定であっても、彼女が演じることで圧倒的な説得力と愛おしさが宿る。