メディア環境が劇的な変化を遂げる中、配信プラットフォームの台頭も彼の再評価を後押ししている。TVerでの見逃し配信や、U-NEXTをはじめとする動画配信サービスによって、過去の名作ドラマから最新のゲスト出演作までがボーダーレスに視聴されるようになった。かつてのリアルタイム世代だけでなく、昭和・平成のドラマカルチャーを新鮮に捉えるZ世代の視聴者が、彼の緻密な演技力に熱視線を送っている。
「どんなシーンでも絶対に台詞を噛まない」「表情の筋肉ひとつで感情の機微を表現できる」。配信を通じて過去の出演作をイッキ見した若いクリエイターたちから、そうした驚きの声が上がることも珍しくない。アルゴリズムが支配する現代の視聴環境において、本物の技術を持つ役者の価値は色褪せるどころか、むしろ際立つ一方なのだ。