Q1:咳をすると鉄の味がしますが、血は全く出ていません。本当に病気なのでしょうか?
A1:目に見える血痰がなくても、気道や喉の毛細血管からごく微量の赤血球が漏出していると、舌や嗅覚が敏感に鉄イオンを感知します。一過性の激しい咳による粘膜の擦れであれば数日で治まりますが、1〜2週間以上続く場合は軽度の気管支炎、咳喘息、あるいは逆流性食道炎などの病気が隠れている可能性があります。
Q2:熱もなく喉も痛くないのに、咳き込むと血の味がします。ストレスが原因になることはありますか?
A2:はい、ストレスが要因となるケースもあります。過度なストレスや緊張は交感神経を優位にし、唾液の分泌量を著しく減少させます(ドライマウス)。口腔内が極度に乾燥すると味覚受容体に異常が生じ、何もないのに金属味を感じる「味覚異常(異味症)」が起こることがあります。ただし、器質的な病変を除外した上での診断となるため、まずは内科等での確認が先決です。
Q3:受診したいのですが、呼吸器内科と耳鼻咽喉科のどちらを優先すべきですか?
A3:咳が主症状であり、息苦しさや胸の違和感を伴う場合や咳が長引いている場合は「呼吸器内科」を最優先してください。一方で、喉のイガイガ感や鼻づまり、後鼻漏(鼻水が喉に落ちる)が主である場合は「耳鼻咽喉科」が適しています。判断がつかない場合は、呼吸器と内科全般を標榜する総合内科を受診するとスムーズです。
Q4:激しい運動(ランニング等)をした後に咳と血の味がするのは異常ですか?
A4:健康な人でも、冬場の冷たく乾燥した空気の中で高強度の有酸素運動を行うと、急激な換気によって気道粘膜が乾燥・損傷したり、一時的な肺毛細血管圧の上昇によって微小な血液成分が感知されたりすることがあります。運動後しばらくして安静にし、数時間で味が消えるようであれば生理的な反応の範囲内であることが多いですが、運動のたびに頻発する場合は運動誘発性喘息などの検査が推奨されます。