発売当初の光景を覚えているだろうか。株式会社ファミリーマートが骨なしフライドチキンとしてファミチキを世に送り出した2006年、店頭価格は税別140円(税込約147円)だった。骨付きが主流だった当時のファーストフード市場において、片手で手を汚さずに食べられる革新的なパッケージと圧倒的なジューシーさは、瞬く間に消費者の心を掴んだ。
しかし、時代は激変した。2010年代半ばから原材料費や人件費の高騰を受け、160円、180円へと徐々にシフト。さらに世界的なインフレの波が押し寄せ、2020年代に入ると200円の壁を突破した。100円玉2枚でお釣りが来た時代から見れば確かに高くなった印象は否めない。それでも他の外食チェーンの値上げ幅と比較すれば、日常の手軽さを守るためのギリギリの攻防が続けられてきたことがよくわかる。