災害現場における被災者のメンタルケアと栄養摂取を長年研究する防災心理学の知見によると、極限のストレス下において「普段食べ慣れている日本人の主食(白米・おにぎり)」を口にすることは、コルチゾール(ストレスホルモン)の分泌を抑え、精神的パニックを鎮静化させる重要な心理的アンカー(安心の拠り所)として機能します。
乾パンや高カロリーバーのような乾いた食品は、恐怖や緊張で唾液分泌が低下した被災者にとって嚥下(えんげ)しにくく、食欲不振や栄養摂取の放棄につながるリスクが指摘されています。その点、適度な水分と塩分、そして出汁の旨味を含んだ携帯おにぎり(鮭・わかめ・昆布)は、乳幼児から高齢者まで無理なく摂取できる優れた特性を備えています。
▼ 携帯おにぎりの備蓄が最適な人
- 非常持出袋(1次持ち出し品)を極限まで軽量化・小型化したい人(重い缶詰やレトルトパックを減らし、機動力を確保できる)
- 断水や停電を想定し、食器や熱源を使わない完全スタンドアローンな食事を確保したい人
- 登山やトレッキング、ソロキャンプの荷物を最小化したいアウトドア層
- オフィスや店舗に大量の災害用主食をコンパクトに保管したい法人担当者
▼ 携帯おにぎり単体での備蓄を見直すべき人
- 1食あたり400kcal以上の高いエネルギーを一度に摂取したい肉体労働従事者(1個約150〜168kcalのため、主食として2〜3個のまとめ買い、または缶詰等のおかずの併用が必要)
- 注水後すぐに(1分以内など)即座に食べられる即食性を最優先したい人(水の場合は60分の待ち時間が発生するため、完全調理不要のゼリー飲料や保存パンとの組み合わせが必須)