華やかなエキシビションですが、大会に参加したすべての選手が無条件で出演できるわけではありません。ISUの公式規定および大会実行委員会によって、明確な出場資格と選考基準が定められています。
原則として招待されるのは、男女シングル、ペア、アイスダンスの各カテゴリーにおける上位入賞者(通常は1位〜3位のメダリスト、世界選手権や五輪では上位4〜5位程度まで)です。これに加え、大会を盛り上げるための戦略的枠組みが用意されています。
その代表格が「開催国枠(ホストカントリー枠)」です。開催国の若手有望株や、惜しくも上位入賞を逃した地元トップスター、さらにはジュニア世代の国内チャンピオンなどが特別推薦としてリンクに立ちます。自国のファンに未来のスターをお披露目する貴重な育成・プロモーションの場としても機能しているのです。
また、順位にかかわらず観客を沸かせる高いエンターテインメント性を持ったスケーターや、世界的なネームバリューを持つベテランが「特別招待」されるケースも少なくありません。なお、ISU規程では招待を受けた選手に正当な理由なき出演辞退を禁じるペナルティ条項(賞金減額等)が盛り込まれており、トップスケーターにとってエキシビションは名誉であると同時にプロフェッショナルとしての責務でもあります。