国内外の競技シーンにおいて、ガノンドロフは決してフレームデータ的に最上位(トップティア)のキャラクターとは評されない。機動動力の低さや復帰力の脆さという明確な弱点を抱えているからだ。しかし、それでもトッププレイヤーが魔王を操りジャイアントキリングを起こす瞬間、そこには必ず計算し尽くされた横Bの運用が存在する。
一流のプレイヤーは、決して無駄に横Bを乱発しない。試合序盤はリーチの長い強攻撃や空Nで丁寧に牽制し、相手に「間合いを詰めさせない立ち回り」を意識させる。相手が攻めあぐねてガードを固め始めた中盤以降、突如としてダッシュから横Bを解禁するのだ。
相手の意識配分が攻撃への対処に9割割かれている瞬間、残りの1割の隙間を縫って横Bを通す。この緩急の付け方こそが、強豪プレイヤーたちが大舞台で見せる魔王運用の真髄と言える。