しかし、祝福された結婚生活は長続きしなかった。2009年、二人は約5年間の婚姻関係に終止符を打つ。
離婚の背景には、多忙を極めるトップモデルとしての生活と、職人の世界に生きる夫との生活リズムの違いがあった。パリを拠点にしつつも世界中を飛び回る冨永愛と、現地のアトリエに腰を据えて働く夫。互いに譲れないプロ意識を持つがゆえに、生活のすれ違いが徐々に生じたとされる。
また、子育てに対する考え方や文化的な環境の相違も一因となった。冨永愛は後に「若さゆえのぶつかり合いもあった」と回想している。泥沼の愛憎劇ではなく、お互いの人生とキャリアを尊重した上での苦渋の決断だった。