このフィールドで最も警戒すべき自然現象、それが「富士おろし」と呼ばれる過酷な強風である。山頂方向から駆け下りてくる猛烈な山颪は、時として風速20メートルを超える暴風と化す。軽量なソロテントや大型のタープは、一瞬の突風によって骨組みごと薙ぎ払われてしまう危険を秘めている。
風対策を怠ることは命取りになる。プラスチックペグや付属の細いアルミペグでは、水を含んだ柔らかい芝生土壌に対抗できない。鍛造ペグや30センチ以上のロングペグをしっかりと地面深く打ち込み、ガイロープは必ず全ての箇所からテンションをかけて固定するのが鉄則だ。危険を感じたら、タープを潔く撤収する判断力も求められる。