ファンダムの間で長年語り継がれている最大のトピックが、「フランドールは元々持っていたコウモリの羽を自分で引きちぎり、今の結晶を取り付けた」というショッキングな説です。果たしてこの噂は真実なのでしょうか。
結論から言えば、この設定は公式の確定事実ではなく、幻想郷内の伝聞・推測に基づいています。発端となったのは、公式設定資料集『東方求聞史紀』内の記述です。同書の編纂者である稗田阿求は、フランドールの特異な翼について「どこか別の生き物の翼を取り付けたよう」「自分でもぎ取ったのではないか」という町の人々の噂話を考察として記しています。
この噂が広く信じられた背景には、彼女が保有する「ありとあらゆるものを破壊する程度の能力」が深く関係しています。物質の「目(急所)」を手元に移動させて握りつぶすという絶対的な破壊力を持つ彼女は、感情の昂ぶりや幼さゆえの暴走で自らの身体や周囲を傷つけてしまう危険性を常に孕んでいます。「幼少期に暴走して自らの羽を壊してしまい、後から玩具のような結晶を取り付けた」という解釈は、彼女の狂気と純真さを象徴するダークファンタジー的な設定として、読者の間で強く支持され定着していきました。