奈良の食シーンに対する国際的な評価は、年々高まりを見せている。『ミシュランガイド奈良』の刊行以降、星付きのファインダイニングを目的地として海外から訪れるガストロノミーツーリズムの動きも定着した。
関西の食文化に精通するフードコラムニストの門上武司氏も、奈良の持つ料理人にとっての環境的ポテンシャルを高く評価する一人だ。豊かな食材の産地と消費地が極めて近く、都市の喧騒から離れた静謐な空気の中で料理と向き合える環境が、クリエイティブなシェフたちを引き寄せるのだという。
世界基準の調理技術と、千年以上続く日本の精神性が融合した料理体験。奈良はいま、わざわざ足を運んででも食べる価値のある世界的な美食デスティネーションへと進化を遂げている。