しかし、運命は時に残酷な試練を突きつける。2018年4月、西伊豆町の港に停泊中だった光進丸から火災が発生。出炎の一報が駆け巡ったとき、日本中に衝撃が走った。当時、岩手県での公演中だった加山は、悲報を受け取り言葉を失ったという。長年ともに海を渡ってきた「我が身の一部」が、燃え盛る炎に包まれる映像を見た彼の無念さは計り知れない。
鎮火後、原因は電気系統のトラブルと判明したが、傷ついた船体は廃船を余儀なくされた。会見に臨んだ加山は、目を潤ませながらも「相棒、今まで本当にありがとう」と静かに語りかけた。命を奪われる事故にならなかったことを気遣いつつも、相棒を失った喪失感を隠せない姿は、多くのファンの涙を誘った。