ミッキー・マッケンジーと舘ひろしが出会ったきっかけは、大ヒットアクション刑事ドラマ『西部警察』での共演でした。当時、バイクを駆るアウトロー刑事「ハト」こと鳩村英次役で絶大な人気を誇っていた舘ひろしと、鑑識課のメンバーとしてレギュラー出演していた若きミッキー・マッケンジーの交際は、瞬く間にマスコミの注目の的となりました。
1981年、ふたりはハワイで親族や関係者を招いた華やかな挙式を行いました。しかし、日本中が祝福したトップスター同士の新婚生活は、わずか実質8か月足らずで別居状態に陥るという急展開を迎えます。当時、メディアでは「性格の不一致」「お互いの多忙」といった紋切り型の表現で片付けられていましたが、その内実ははるかに深刻なものでした。
彼女が1997年に上梓した衝撃的な自叙伝『星の国からきた星児(せいじ)』では、当時の過酷な実態が生々しく告白されています。石原軍団のエースとして多忙を極め、連夜の酒席や取り巻きとの交遊が日常茶飯事だった舘ひろしに対し、若くして家庭に入った彼女は底知れない孤独に苛まれました。さらに、結婚生活の中で宿った命を子宮外妊娠や流産・死産という過酷な形で失うという、女性として耐え難い肉体的・精神的悲劇に見舞われたことが決定打となりました。心身ともにボロボロになり、自らの命を絶つことすら考えた彼女は、自立と再生のために離婚という苦渋の選択を下したのです。