韓国の言語政策や標準化を担う国立国語院の調査や見解を見ても、時代の変化に伴う言葉遣いの変遷が伺える。核家族化が進み、個人の尊重が叫ばれる現代韓国において、かつて厳格だった家族内の敬語や呼称の垣根は急速に柔軟になりつつある。
若者の間では、成人後も母親を「オンマ」と呼び続けるケースが増加しており、かつてほど「オモニ」への切り替えが絶対的なルールではなくなりつつある。しかし、感謝を伝える手紙や人生の節目、あるいは社会的なフォーマルな場では、やはり「オモニ」という言葉が持つ品位と重みが選ばれる。時代が変わろうとも、この言葉に宿る特別な尊厳が失われることはない。