日本国内に目を移すと、ハンドボール投げは極めてなじみ深い。スポーツ庁が毎年実施している「新体力テスト」において、投擲能力を測定する重要項目として位置づけられているからだ。
スポーツ庁の統計データによると、高校生男子の全国平均はおよそ24〜26メートル前後。30メートルを超えれば校内でも上位に食い込み、40メートルを超えると運動部でも一目置かれる存在となる。だが、日本ハンドボール協会 (JHA) に登録するトップ選手や、全国大会に出場するレベルの投手たちとなると次元が違う。彼らは助走なしや短いステップからでも軽々と50メートルラインを突破し、60メートル以上の大遠投を叩き出す。