タマネギ栽培における病害マネジメントは、人間の健康管理やリスク管理論と通底しています。成功と失敗を分ける決定的な境界線は「予防的思考」ができているかどうかにあります。
【防除に成功し豊作を掴む人の条件】
- 「発病前・降雨前」の予防散布スケジュールを年間計画に組み込んでいる
- 高畝栽培や暗渠排水など、畑の過湿を防ぐ物理的環境づくりを怠らない
- 系統の異なる薬剤(RACコード別)を複数準備し、計画的ローテーションを行っている
- 病変を見つけた際、未練を残さずに該当株を即座に抜き取り圃場外へ隔離できる
【病気を蔓延させ失敗に終わる人の条件】
- 葉が激しく変色・倒伏してから慌ててホームセンターに駆け込む
- 安価な単一農薬だけを年に何度も連続散布し、薬剤耐性菌を繁殖させる
- 水はけの悪い粘土質土壌で平畝栽培を行い、泥はね防止のマルチングもしていない
- 収穫前の消毒を怠り、吊り貯蔵中に次々と腐らせてしまう