退院後に日常生活へ戻る際、最も警戒すべきなのは脊柱管狭窄症の手術後再発や隣接椎間障害です。術後の腰椎は力学的なバランスが変化しており、不適切な動作を繰り返すと、手術した部位の再狭窄や、その上下の椎間板への過剰負荷を招きます。
日常生活において絶対にやってはいけないことの筆頭は、「腰を丸めた状態での重量物持ち上げ」です。床にある荷物を取る際は、背筋を伸ばしたまま膝を曲げて腰を落とす「スクワット姿勢」を徹底しなければなりません。また、「上半身を大きく捻るゴルフのスイング」や「長時間の前屈姿勢(草むしりや前かがみの掃除)」も、術後3ヶ月間は極めてリスクが高い動作です。
加えて見落とされがちなのが、「長時間の同一姿勢の維持」です。座りっぱなしは立っている時以上に腰椎椎間板へ強い圧力をかけます。デスクワーク復帰後であっても、30分に1度は立ち上がって軽く腰を伸ばすなど、負荷を分散させるルーティンを取り入れることが再発予防の鉄則です。