皇室特集において長年しのぎを削ってきたのが、『女性自身』を擁する光文社と、『週刊文春』を旗艦とする文藝春秋をはじめとする大手出版社だ。出版業界全体がデジタルシフトの荒波に揉まれるなか、皇室報道は中高年層のみならず若年層のトラフィックをも呼び込める数少ない柱となっている。
女性誌はファッションや所作のディテールに焦点を当て、等身大のプリンセス像を丁寧なグラビア展開で描き出す。一方で総合週刊誌は、公務への向き合い方や内情に迫る骨太な取材とインパクトのあるスチール写真を掛け合わせる。各社が競い合う取材合戦が、結果として彼女のビジュアルコンテンツとしての価値を底上げし続けているのだ。