加藤登紀子と藤本敏夫の間には、3人の娘(3姉妹)が誕生しました。出所後の藤本は政治運動の表舞台から身を引き、大地に根ざした生き方を模索。1981年、千葉県房総半島の山あいに広大な荒地を開墾し、持続可能な循環型農業を目指す共同体「鴨川自然王国」を立ち上げました。
家族構成は夫婦と3人の娘たち。都会の喧騒と芸能界の華やかさから離れ、泥にまみれて野菜を育て、土に触れる生活は、子どもたちの人格形成に決定的な影響を与えました。長女や三女が自立した道を歩む中、父の理念と母の音楽性を最も色濃く受け継いだのが次女のYae(藤本八重)です。
Yaeはヴォーカリストとして活躍する傍ら、現在は鴨川自然王国の代表理事を務めています。無農薬・無化学肥料による米作りや野菜栽培、都市住民との交流イベントなどを主導。母・加藤登紀子も敷地内にある自宅やステージで定期的に歌声を響かせ、家族3代にわたって自然王国の思想を守り育てています。父が蒔いた有機農業の種は、娘の手によって現代のSDGsやローカル循環の先駆的事例として花開いています。