たとえ新品を購入した場合でも、再加工を施した場合でも、日頃の取り扱い方次第で寿命は1年から3年以上へと劇的に延伸します。フッ素樹脂を劣化させないためのテフロンフライパンを長持ちさせる使い方として、守るべき4つの鉄則を徹底してください。
第一に、火力は「中火以下」を厳守することです。熱伝導に優れたアルミ基材のフライパンは中火で十分に必要な熱量が得られます。強火による200℃超の高温域はフッ素樹脂の分子鎖を破壊する主因となります。
第二に、「急激な温度変化(ヒートショック)」の回避です。調理直後の熱いフライパンに冷水を注ぐと「ジュッ」と激しい蒸気が上がりますが、この瞬間にアルミ基材とフッ素樹脂の熱収縮率の差によってコーティングが剥がれ浮き上がります。必ず手で触れられる程度まで自然冷却してから洗浄してください。
第三に、金属製ツール・タワシの完全排除です。耐摩耗性を謳う多層コーティングであっても、先端の尖ったフライ返しやステンレス製トングで細かなキズが入れば、そこから油や調味料が侵入してコーティング下の腐食を誘発します。シリコン製や木製のツールを常用するのが基本です。
第四に、料理を入れたまま一晩放置しないことです。フッ素樹脂には目に見えない無数のミクロ孔が存在します。塩分や酸を多く含む料理を長時間放置すると、隙間から成分が浸透して下地アルミを酸化・腐食させ、コーティングを押し上げてしまいます。調理後は速やかに別の保存容器に移し替える習慣をつけましょう。