ウェブ検索やSNSの知恵袋等で頻繁に議論されるのが、「結実の読み方は『けつじつ』以外にも存在するのか」という疑問です。この問いに対する明確な答えは、「一般の二字熟語としては『けつじつ』のみ、ただし人名(固有名詞)としては『ゆい』『ゆみ』などの読みが存在する」という二段構えの事実です。
デジタル大辞泉をはじめとする各種主要国語辞典(コトバンク掲載データ等)の定義を確認すると、二字熟語「結実」の見出し語は「けつじつ」しか存在しません。「結」の音読みである「ケツ」と、「実」の音読みである「ジツ」を組み合わせた純粋な漢語であり、これ以外の読み方を熟語として用いることは日本語の文法上、誤りとなります。
ところが、この言葉が「人の名前」となった途端、ルールは大きく拡張されます。最も代表的な事例が、バラエティ番組やドラマで確固たる地位を築いたタレント・岡田結実さんの読み方(おかだ ゆい)です。彼女の活躍によって「結実=ゆい」という認知が全国規模で一気に浸透しました。人名では漢字の訓読みや名乗り(人名専用の伝統的な読み)を自由に組み合わせることができるため、同じ文字表記でありながら文脈によって全く異なる読み方が成立しているのです。