彼の名を一躍全国区にしたのは、1986年に公開された角川映画『彼のオートバイ、彼女の島』だ。原田知世の姉である原田貴和子の相手役として主役に抜擢され、疾走するバイクとともにスクリーンを駆け抜ける姿は、当時の若者たちの心を鷲掴みにした。映画業界に突如として現れたこの超大型新人に対して、メディアは「新時代のトレンディスター」と熱狂的な視線を注いだ。
劇中で見せた無造作な髪型、白いTシャツにレザーライダースを羽織ったスタイルは、昭和末期の若者文化のシンボルとなった。爽やかな笑顔の裏に見え隠れする物憂げな表情は、まさに80年代後半の青春映画を象徴する光景そのものだった。