大災害発生時、傷病者が急増することで医療機関は瞬時にキャパシティを超過する。災害医療の現場ではトリアージ(治療優先度の選別)が余儀なくされ、重症者の救命措置が優先される。軽傷者が病院へ押し寄せれば、救えるはずの命が救えなくなる現場の混乱が生じる。
こうした混乱を未然にとどめるべく、テクノロジーを活用した防災・減災産業が急速な進化を遂げている。耐震・免震技術の向上のみならず、蓄電システム、水循環型ポータブル手洗い機、AIを活用した避難誘導システムなど、民間企業のイノベーションが災害時のレジリエンスを高める新たな盾となりつつある。