料理のクオリティを高めるためには、まず素材の構造と特性を理解することが欠かせません。せせりは鶏の「首(ネック)」にあたる肉で、地域によっては「小肉(こにく)」「ネック」「そろばん」とも呼ばれます。鶏は常に首を上下左右に動かしているため、首肉の筋肉は非常によく発達しています。
もも肉よりも引き締まったプリプリとした歯ごたえがありながら、むね肉やささみのようなパサつきが一切なく、濃厚な脂のコクを併せ持っているのが最大の特徴です。文部科学省の『日本食品標準成分表』などの公的データをもとに、一般的な鶏肉の部位とスペックを比較してみましょう。
栄養面では、美肌や関節の健康を支えるコラーゲンが皮や筋膜付近に豊富に含まれています。脂質量はもも肉と同等かやや高めですが、その分糖質はゼロに近いため、糖質制限ダイエット中のスタミナ補給メニューとしても優秀な選択肢です。