地方の有名温泉地へ出かけるには、レンタカーの手配や長時間のドライブ、あるいは何本もの列車を乗り継ぐ手間がかかる。だが、ここは青梅線河辺駅の北口を出て目と鼻の先。雨の日でも傘を広げる必要すらほとんどない。
エレベーターで5階へ上がると、木の温もりを感じさせるエントランスが来館者を温かく迎える。ビル内施設と聞いてこぢんまりとした浴室を想像する人もいるかもしれない。しかし、その予想は心地よく裏切られる。天井が高く取られた内湯、そして屋外へ踏み出すと広がるオープンエアの露天スペース。ビルの上層階というロケーションを最大限に活かし、青梅の爽やかな空気を全身で受け止められる贅沢な設計になっている。