ユニフォームを脱いだ後、どこへ向かうのか。多くのファンが抱く素朴な疑問に対し、彼らは従来のコーチ就任や解説者という固定観念を打ち破る行動を見せている。飲食業や実業家への転身はもちろん、地域社会への貢献や教育事業の立ち上げなど、選択肢は確実に広がった。かつて東京ドームで喝采を浴びた男たちが、スーツに身を包んでプレゼンテーションを行う姿は、もはや珍しくない。
しかし、スポットライトの当たらない日々に戸惑いを感じる者が少なくないのも現実だ。プロ野球業界という特殊な世界で培った技術や名声が、社会に出てどこまで通用するのか。試行錯誤を繰り返しながらも、自らの足で新たな居場所を切り拓こうとする姿勢には、現役時代さながらの気迫が宿っている。