「栄町」という名を持つラーメンスポットにおいて、絶対に外せない二大聖地が存在する。ひとつは、再開発と独自の美食カルチャーが融合し、濃厚醤油やガッツリ系が独自の進化を遂げた千葉県千葉市栄町だ。歴史ある街並みの片隅で、若手店主たちがトラディショナルな技法に最新の調理科学を取り入れた新世代の一杯を提供し、ラーメン界に激震を与えている。
そしてもうひとつの聖地が、南の国に位置する沖縄県那覇市栄町市場である。昼は静かなアケード街だが、陽が落ちるとレトロな赤提灯が灯り、熱気溢れる呑み屋街へと変貌を遂げる。ここで愛されているのは、酒を飲んだ後の締めとして愛されるあっさりしつつもコク深い一杯や、泡盛との相性を考慮したスパイシーな豚骨系だ。東西の「栄町」がそれぞれの風土と歴史を吸収し、全く異なる魅力を放っている点は興味深い。