表参道交差点からほど近いカフェラントマン 青山 Aoビル店が営業を終了したのは、2020年12月13日のことでした。2009年4月のAoビル開業と同時に鳴り物入りで日本初上陸を果たしてから、約11年半にわたる歴史に一度ピリオドが打たれた形です。
当時、ネット上では突然の幕引きに対して「経営難だったのではないか」「採算が合わなかったのか」といった憶測も飛び交いました。しかし、運営元であるジローレストランシステム株式会社の公式発表および不動産関連の記録を検証すると、カフェラントマン青山 閉店理由の根幹は10年超にわたる定期建物賃貸借契約の満了にあります。
もちろん、2020年という年は世界的な社会情勢の激変期であり、飲食業界全体が店舗ポートフォリオの見直しを迫られていた時期と重なります。Aoビルの4階という広大なフロア面積と贅沢なオープンテラスを維持するための固定費、インバウンド需要の一時停止、そして契約更新時期のタイミングが合致した結果としての戦略的撤退というのが実態です。決してブランド力の低下や客離れによる突発的な倒産・破綻などではありませんでした。