圧倒的なスケールで物語を牽引する佐藤信介監督は、信と羌瘣という二人の距離感の描き方に心血を注いだ。主演の山﨑賢人が演じる「信」の愚直で野性味あふれるダイナミックなアクションに対し、清野菜名演じる「羌瘣」は静けさの中に苛烈な刃を隠す静と動の対比。この対極にあるスタイルが合致した時、画面には爆発的な化学反応が生まれた。
山﨑賢人と清野菜名は、過酷なロケーション撮影の中で互いに高め合う信頼関係を築き上げた。泥にまみれ、埃をかぶりながら一瞬のカットに命を吹き込む二人。撮影の合間にも殺陣の軌道を確認し合い、言葉を交わさずとも間合いを測れるほどの呼吸を完成させていった。