実写版『キングダム』の配役を巡っては、インターネット上の検索コミュニティやSNSで長年囁かれ続けている「ある根強い誤解」が存在します。それが「山の民・シュンメン役を演じているのは俳優の深水元基ではないか」という言説です。
検索エンジンに「シュンメン 実写 俳優 深水元基」といったサジェストが頻出する背景には、観客側の記憶の混濁と、キャストクレジットの見落としがあります。ファクトチェックを行った結果、真相は以下の通りです。
深水元基氏が実際に演じたのは、映画第1作の最序盤で信と漂(ひょう)の運命を引き裂いた冷酷無比な暗殺者「朱凶(しゅきょう)」です。朱凶もまた、異様な民族的装束に身を包み、暗殺術を駆使する不気味な刺客でした。さらに深水元基氏自身が187cmの高身長と卓越した身体能力を持つアクション派俳優であることから、鳥の仮面を被り俊敏に戦うシュンメンのシルエットと結びつき、「山の民の中に深水元基がいたはずだ」という誤った口コミが拡散してしまったのです。
実際にシュンメンを演じたのは、先述の通り田口純平氏です。田口氏は嬴政と漂の二役を演じた吉沢亮と7歳からの幼なじみであり、吉沢の肉体改造や筋トレをプライベートで指導した経験を持つ本職のトレーナー兼俳優です。現場では吉沢亮との深い信頼関係のもと、極限まで絞り込まれた筋肉美を披露し、コアなファンの間では「あの引き締まった肩甲骨と大胸筋だけで田口純平だと分かった」と騒然となりました。
この事実誤認が広がり続けたこと自体、実写版『キングダム』に登場するアンサンブルキャスト陣の肉体とアクションがいかに観客の脳裏に強烈なインパクトを残したかの証左と言えます。