ネット上の掲示板やSNSでは、高橋に関して「過去にも逮捕されていたのに復帰した」「痴漢でも捕まった常習者」といった断片的な情報が混同され、誤った言説が散見されます。この二つの出来事は性質が根本から異なるため、事実関係を正確に整理しておく必要があります。
2007年7月、高橋は満員電車内で女性の体を触ったとする痴漢容疑で警視庁に逮捕されました。しかしこの事案において、高橋は一貫して無罪を主張。所属事務所や相方の今野、事務所の仲間たちも高橋の潔白を信じて署名活動や支援を行いました。最終的に検察側は証拠不十分として不起訴処分(嫌疑不十分)とし、高橋は無実の冤罪被害者として半年間の活動休止を経て芸能界に復帰しました。復帰直後のライブでは温かい拍手で迎えられ、この冤罪劇を乗り越えた絆が2010年のキングオブコント優勝へと繋がった美談として語られていたのです。
対照的に、2015年12月の事件は紛れもない高橋自身の自白と物証に基づく実犯でした。2007年の冤罪事件で彼を信じ、共に涙を流して支えた仲間や関係者、ファンにとって、この裏切りはあまりにも致命的でした。「あのとき信じて擁護してくれた人々を最も残酷な形で踏みにじってしまった」という道義的責任こそが、彼が芸能界から永久退場せざるを得なかった決定打となったのです。