池田の真価は、ひとつのイメージに決して安住しないその柔軟な振れ幅にある。TBS系ドラマ『君の花になる』で見せた現代的な若者のリアルな葛藤や、青春の機微を瑞々しく切り取った『アオハライド』シリーズでの繊細な立ち居振る舞いは、特撮で見せたファンタジックな佇まいとは鮮やかな対比を描いた。
少女漫画原作の実写化において陥りがちな記号的なキャラクター造形を避け、登場人物が抱える痛みや憧憬をリアルな質感で描き出す。作品ごとにまったく異なる表情を見せるそのカメレオンのような適応力は、若手俳優としての枠組みを軽々と飛び越えている。