1970年代の劇画ブームとともに一世を風靡した極真空手ですが、1994年の創始者・大山倍達総裁の逝去後、組織の運営方針や理念をめぐって複数の団体へ分派しました。
現在、フルコンタクト空手界を牽引する二大巨頭となっているのが、国際空手道連盟 極真会館(松井章圭館長)と、NPO法人 全世界空手道連盟 新極真会(緑健児代表)です。
両者の違いは、競技ルールと目指す方向性に明確に現れています。
極真会館(松井派):従来の直接打撃ルールに加え、2016年以降、顔面への「押し」「手による受け」「足掛けからの下段突き」などを認める改定ルールを導入しました。より実戦的な攻防と、MMA(総合格闘技)にも通じる立体的な技術体系への進化を推進しています。
新極真会:大山倍達が確立した「直接打撃・素手素足」の王道ルールを純粋に継承・洗練させています。また、フルコンタクト空手のオリンピック種目化を目指し、他流派と結託して全日本フルコンタクト空手道連盟(JFKO)を主導。国内外で最大規模のトーナメントを定期開催しています。
このほかにも、盧山初雄氏率いる「極真館」や大山倍達の遺族を中心とする「極真会館宗家」など多数の会派が存在しますが、現在ではJFKOなどの統一大会を通じて流派を超えた交流戦が盛んに行われています。